マイナス金利下における銀行の行動(貸し出し編)

 基本的な考え方は土曜日の記事に書いた通りですが、今日はもう少し掘り下げてみたいと思います。 早いところは既に昨日動いてきましたね。 やはり預金金利の引き下げを実行してきました、と同時に住宅ローンの金利の引き下げを発表しています。 まぁ今の時代だから同時に発表していますが、私が銀行にいたころはまず預金金利をすぐに引き下げておいてから貸出金利を後からゆっくり引き下げるという姑息なやり方で銀行は金利低下時期に利ザヤを稼いでいました。 後からでも下げればいい方でともすればそのまま据え置いたままという時もあったように思います。 今は昔に比べると銀行に対する世間の目が厳しくなっているのでさすがにそんなことは出来ず、預金も貸出も同時に引き下げざるを得ないということでしょう。 

 では本題に入りたいと思いますが、銀行は今回の日銀のマイナス金利政策を受けてどういう行動をとるのかということですね。 一つは既に動きが出ている預金金利の引き下げであり、もう一つは手数料関係の適用幅拡大です。 まぁここまでは一般的に考えられていることですよね。 これだけで金利低下分をカバーできればいいのですが、預金は引き下げ余地が少ないし、手数料を増やすと言っても銀行の収益に対する手数料の占める比率なんてたかが知れていますのであまり期待はできません。 じゃあ銀行はどうするのか? 収益の減少はやむなしとして諦めるのかというと銀行がそんな甘っちょろい行動をとるとは到底思えません。 考えられる銀行がとる行動は貸出金利を引き下げないということです。 もちろん全く引き下げないということではありません。 結論から先に言えば預貸金利ザヤを確保できる程度に引き下げるということです。 そもそも今は預金金利も貸出金利も各銀行が独自で金利を決めることができるわけです、別に法律で金利が決められるわけでもなけりゃ、日銀が決めるわけでもありません、各銀行が勝手に決めて良い訳です。 と言っても一応目安となる金利があってそれが短プラ、長プラと呼ばれているものですが、この短プラ。長プラでさえ銀行側が決めている金利なのでこれを銀行の都合に合わせて設定すればいいだけのことです。 分かり易く言えば、銀行はこれだけの利ザヤがないとやっていけませんから貸出金利はここまでしか下げません、ということになります。 住宅ローンは最も国民の関与が高い貸出なので国債の利回りに応じた引き下げをすると思いますが、それ以外の貸出については国民の注目度は低いですから・・・。 銀行がこの金利でないと貸さないと言えば企業はそれに従うしかないのが現状です。 いや、銀行はなんぼでもあるから安くしてくれるところもあるやろ、そこで借りたらええやんと思われるかもしれませんが、メガバンク(都銀)より安いところはありませんのでメガバンクが設定した金利が最下限ということになります。 よってメガバンクは自分の都合で金利設定をしておけばいいということです。 体力的に劣る地銀や信金はメガバンクより高い金利で貸し出さないとやって行けない処がほとんどです。 すなわち今回のマイナス金利政策でもメガバンクはそれほど大した打撃はないが、地方銀行に於いてはややしんどいところも出てくると見ています。 その証左が昨日の銀行株の下落率に表れていて下落率上位には地銀がずらっと並んでいたと思います。 またメガバンクは国内だけでなく海外業務の比率もある程度ありますので、マイナス金利による影響は地銀なんかに比べると相当の開きがあると考えます。

 ということで昨日からの記事を含めてまとめて言うと、銀行株を叩き売るほど銀行の収益は悪化しないんじゃないの、特にメガバンクに関しては味噌も糞も一緒に叩き売られているという感じ、マイナス金利という初めて耳にした言葉に世間が過剰反応した結果が昨日の相場であると思っています。 近いうちには銀行株の見直し買いが入ると思ってるんだけどね、私の考え方が間違ってなければの話だけど。 以上私のポジショントークでした。 気が向いたら又夕方にでも更新します。(気が向かなかったらごめんなさいです)


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