マイナス金利下における銀行の行動を考える

 先週土曜日の記事で日銀当座預金の残高が今以上増えるとマイナス金利を適用されることになるが、今後は日銀に国債を売らなければ残高が増えることはないのでマイナス金利によるコストは発生しないのだから問題はないと書いた。 これはこれで間違ってはいないと思うのだが、今回もう少し考え方の幅を広げてみたい。 今回の日銀の政策(マイナス金利)により国債の価格が上がった。 利回りが低下した分価格が上がるのは当然である。 つまり銀行は今まで以上に高い価格で国債を日銀に売ることができる、すなわち売却益が増加する。 であれば売却代金をそのまま日銀当座預金に預けることでマイナス金利を適用されても、今まで以上に売却益がでている、つまりマイナス金利分に相当する利益は出ているので差し引きすれば実質負担はないと考えられるのである。 以上より銀行は今後国債を日銀に売らなければ負担はないし、売って代金を当座預金に置いても実質負担はないと考えることができると私は思うのである。 「へぇ~そうなんだ、銀行の負担がなくてよかったね」でこの話を終わらせるともったいない、銀行にとってもっといい方策がある。 どういうことかと言うと、日銀に今までより高い価格で国債を売って今まで以上の売却益を手に入れ、売却代金は日銀当座預金に置かずに運用すればいいのである。 何で運用するかとなると貸出は先日の記事で書いたように資金需要がないからダメである、じゃあどうするかというと私は米国債を購入するのが一番いいのではと思う。 為替もこれからドル高円安になるのであればなおさら好都合ではないか、と私は勝手に思っているのだが銀行が実際どういう行動をとるかは分からない。 上記より日銀当座預金に関して言えば、マイナス金利が銀行の収益低下要因となることはないと言うことができるのではないかと思っている。 銀行にとっての問題は土曜日の記事でも書いたように日銀当座預金より貸出金利、預貸利鞘のほうであるからそちらの方が重要になるが、そちらに関しては明日の記事で書く予定です。


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