分散投資でリスクを減らしリターンを上げる?

 巨額の年金資金の運用を手掛け、世界最大級の機関投資家である独立行政法人「GPIF]の運用見直しを巡る政府の有識者会議の報告が昨日あり、現在国債主体となっている資金配分を改め、株式投資を拡大し、不動産、公共インフラにも投資する方針を示したということであった。このことは株式市場にとって喜ばしいことで結構なことである。どこの報道機関だったか覚えていないが、この件のニュース記事を読んだとき書かれていたのが、この会議の座長である東京大学大学院教授が言ったこととして、「分散投資でリスクを減らしリターンを上げる」と言ったように書かれていたのである。

 私が思うに座長である東大大学院教授がこのようなバカなことを言うわけがない。恐らくその記事を書いた記者が、教授がしゃべったことを自分なりに要約して書いたと思うのであるが、この記者は自分の勉強不足を露呈してしまった。100%あり得ないことを書いてしまっている。投資をやる人間にとっては常識中の常識である「リスク=リターン」になっていないからである。分散投資をすれば確かにリスクは減る。しかしそれに伴ってリターンも減る。リスクが減ってリターンが上がる(増える)ことは絶対にない。このことは投資に限ったことではなく、この世の全てのことに言える大原則である。いや、原則と言うと例外もあるように聞こえるが、一切例外はないのである。だから原則と言うより法則である。この世の法則なのだ。

 今回の報告内容をリスク・リターンの関係で言うなら、「今まで国債主体の運用をしてきたのをこれからは株式投資を増やし、不動産や公共インフラにも分散投資することで、リスクは増えるが今まで以上のリターンを狙いますよ」と言うことである。しかし今回の提言を実行に移すまでには早くても2~3年はかかるということからすると、株式投資を増やしだして1年経つか経たないかくらいで下降相場に入ったりして。たぶんそんなとこだろうと思う。自分の年金は国に頼らず自分で準備する、というぐらいの気概を持って相場に取り組みましょうネ。


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