日本だけじゃない

 先月からの日本の力強い株価上昇を何か日本(経済)が大きく変わる、変わろうとしている現われではないかという見方をする人もいるようだが、私はそこまでは思っていない。というのは確かに日本は今年になってから20%を超える株価(指数)の上昇を実現しているが、ナスダックは日本以上の年初からの上昇率だし、日本ほどではないにせよドイツ、フランスの欧州や韓国、台湾というアジアの国でも日本に近い上昇を示現しているからである。つまり今年株価(指数)が大きく上がっているのは世界的だと言えなくもないのである。もしこの先世界的に株価が下げる中にあって、日本だけが下げないのであれば日本の何かが変わっていると言えるかもしれないが・・・。それでも他国より多少なりとも上昇率的に大きければ日本独自の要因があると考えられなくはないだろう。まあ今まで他の国の株価は上がって日本だけが蚊帳の外状態だったことを考えると今までくすぶっていた分を取り戻してもいいじゃないか、史上最高値である38915円を超えても全然不思議じゃないと思いたくなるのは日本の投資家共通の思いだろう。果たして日経平均史上最高値を更新できるのか?となると私はその可能性はそこそこあると思っている。そこそこってどれくらいだよ、具体的な数字で示せよと言われそうなのであえて言うと50%程度あると思っている。まあ一番重要なのはその時期なんだけどね、それは分からんよ。経済は長期的には成長するんだからそりゃあいつかは高値を更新するのは間違いないことであるが、誤った政策を続けたら長い時間を要してしまうことになる。ごくごく自然に今の状況から考えると企業は史上最高益を叩き出しているのに加えて、自社株買いが活発に実施されてるのでそんなに遠い将来ではないように思う。現在2180円ほどのEPSが2400円ほどになってPERが16.5倍になれば日経平均は4万円目前になる。5月の10日に2000円そこらだったEPSが5月末には2190円と200円近く上昇したことを考えればEPSの2400円なんてメチャメチャ現実的な数字だろう。PERに関して言えば3月末に13倍だったものが今は14.5倍ほどであり、1.5倍の上昇である。16.5倍まであと2倍あるが利益拡大局面でのPER2倍の上昇は全然あり得る数字である。現に3月から2か月で1.5倍上昇してるんだから。まあEPSもPERも決算発表を跨いだ数字なのでここから2か月で同じような数字の上昇があるとはとても思えないが、中間決算を跨ぐ11月を過ぎればある程度の上昇が見込めるのではないかと思っている。つまり年末にかけて株価はブーストする可能性があるが、それで史上最高値を更新するまで上昇するかどうかは分からない。以上机上の論理に対する最大のリスク要因は米国のリセッションがいつになるかだと思うが、個人的には来年に入ってからになるのではないかと思っている。私の描くビッグピクチャーは年末に向けて史上最高値を目指すが、遅くても年明けには下降トレンドに入るというものである。以上株価が今後も上昇していくであろうというシナリオを述べてみたが、こんなことをいくら考えたところでトレードの巧拙とは関係ないというのが虚しいね。でも他にすることもないからこれでいいんだろう。ということでまたのう。

スイングトレードランキング
スイングトレードランキング

コメント

非公開コメント

トラックバック