今週の戦略

 長期足(月足、週足、日足)を私なりに分析するとここからは下方向への動きになる可能性が高く、おそらく今月6日の高値を超えることはないだろうという判断をしている。なので戻りは売りということになり、月曜から高いところは売っていきたいが、金曜日の高値はもう抜けないだろうと思っている。金曜日に日経が戻す過程で売りポジションを重ねたが、現在値よりも低い位置だったので、月曜日にもう1ポジション重ねたいと思っているところである。だがこれもある程度高い値位置でないとそうする意味があまりないから、重ねるかどうかは値動き次第となる。米国株の下落に比して日本株の値持ちがいいのはひとえにドル円の上昇によるところであるが、そのドル円の上昇も月曜日から一旦ブレーキがかかりそうな感じを受ける。まあ為替はちゃんとした分析をしたわけではないので、これは単に私の感覚的なものなんだけどね。ところで私が以前からずっと疑問に思っていることがあって何かと言うと、イギリスやドイツやフランスの株価ってなんであんなに堅調なのかということなんだよね。とくにイギリスなんてコロナショック以降ずっと上げっぱなしで最高値を更新し続けているんだが・・・。イギリスってそんなに経済好調でしたっけ、違うよね?知らんけど。フランスの株価もイギリスとほぼ同じ動き、ドイツは少し劣るけどそれにしたって上昇を続けていることに変わりはない。そんなに欧州の経済ってイケイケなのか? この辺のところに言及している記事をネットでもそれ以外でも見たことないんだけどなんでかな? 米国だけ注視してればいい、ヨーロッパなんて取るに足らないということか? まあどうでもいいちゃいいけど不思議だなぁーと思ってね。
 所信聴聞を無事終えた植田新総裁候補であるが、これから大変な5年間を送らないといけないことを考えるとゾッとするんじゃないかと思うが本人にしたらそれほどでもないんだろうね。でなきゃ引き受けないと思うが・・・。想像するに植田氏の頭の中では理論的にこうすれば何とか出口に向かうことが出来るという考えがすでにあるはずである。もちろんすんなりと出口を出られるとは考えていないだろうが、多少の混乱、軋轢を乗り越えれば可能だと考えているはずだ。私が最も危惧するのはその多少の混乱、軋轢が植田氏が頭で考えているものよりも現実は数倍大きなものとして降りかかってくる恐れが多分にあるということである。そうなった時のその重圧に耐えることが出来るかどうかである。理論上は間違っていない事でも外圧に耐えてそれを貫き通すのはかなりの胆力を要することだと思われる。果たしてその胆力が植田氏に備わっているかどうかである。もう一つはこうすれば何とか乗り越えられると思っているとしても、そう考えるスタートラインである日銀の現状認識が妥当なものであるか、つまり甘い認識となっていないかである。日銀の現状を外から見るのと内から見るのとではかなり違ったものになるのが普通であると考える。まあこれは日銀に限らずどの企業でも同じことであるが。だから私は社外取締役というのをやや否定的に見るのである。もっと言えば個人においてもそうである。隣の芝生は青く見えるというように外からでは決してその家庭の中身はうかがい知れないものである。まあ聡明な方であるからその辺も想定してのことだとは思うけど、それでも世の中には思いのほかだったということはいくらでもあるからね。まあとにかくやらなあかんこと(YCC撤廃、ゼロ金利解除、ETF売却)だけは決まっている、いつやるかタイミングだけの問題である。個人的に心配なのはそのタイミングがあまりに遅くなることである。遅れれば遅れるほど反動が大きくなるのは間違いないことであるから早めのほうがいいに決まっている。が、言うは易し行うは難しでこれがなかなかできないのが普通である。相場初心者の損切りと同じでズルズルと遅れてしまうのである。まあ日銀総裁ともなれば初心者ではないのだからそこは然るべきタイミングでの断行を望みたい。ではまたのう。


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