12月の半ばから下げ続けていた相場(日経平均)がどうやら底入れしたようだ。金曜日の現物市場大引けの時点では底入れとは判断できないが、先物ナイトの値動きでほぼ間違いないと思われる動きになっている。そう判断する根拠の一つが5日線の上に株価(指数)が位置し、且つ5日線が上向きになった点である。過去にもこの根拠については書いたことがあるが、かなり信頼性のおける指標になっている。恐らく今回「当たり」になると思う。先月27日にも株価が5日線の上に位置したことがあったが、その時は5日線の向きが上向きにはなっておらず、まだ下向きのままだったから底入れとは判断しないことになる。へっ、そんな5日線だけで相場の転換が分かるのか?だったら世話ないよ、という声が聞こえてきそうだ。もちろん相場の転換を判断するのに5日線だけでというのは無理がある。相場はそんな単純なものではないのは確かであり、転換を見極めるにはそれ以外の指標も必要になってくる。5日線だけで判断できるなら世のトレーダーはみんな金持ちになってしまう。がしかしである、去年1年間においてはこの指標だけでも十分に当たりとなっているので、重要な指標(目安)となっていることは間違いないと言えるのではないか。まあ去年1年間が保ち合い色の強い相場であったことも影響していることは否めないだろうが、今後トレンド相場が訪れたとしても有効な指標であることに変わりはないと思う。この5日線以外に2つ、3つの指標を重ね合わせて総合的に判断していけば確率は数段アップする。仮にそれらの指標を駆使して相場の転換点を当てることが出来るようになったとしても、トレードで儲けることが出来るかは別問題である。なんでやねん!転換点が分かればアホでも儲かるやろという声がまた聞こえてきそうだな。まあ100%の確率なら儲けることはできるだろうが、いくら当たるといっても100%ではないことは分かっていて恐怖心は少なからず存在するからエントリーに影響することになり、結果そんなに稼げないことになってしまう。それに加えていつも言うルール以外の余計なエントリーによって損失を発生させるから儲からないと断言する。なぜあんたはそう断言できるのかと言えば私自身がそれを現在も経験しているからである。転換点を当てることにエネルギーを注ぐぐらいならルールを破らないことにエネルギーを費やす方がはるかに儲かると思う。ルールを破る2大要因はルールよりこの方が儲かるんじゃないかと考えることと、ルールにはないがこうやっても勝てるだろうと考えることである。前者はルールがしっかりと確立されていないがゆえに信頼がおけないことに起因し、後者は俗に言うスケベ心である。私の場合前者はなんとか卒業したが、後者は未だなかなか卒業できないでいる。これは私という人間が根っからのスケベであるということになるんだろう。このスケベ心を排除するにはどうしたらいいか、どうすべきかを真剣に考える必要がある。今まではまあ少し位いいだろうという甘い考えできたが、それでは永久に儲けることはできないことが分かった。ルール以外のことをやると負ける確率が高くなるのと、負けた時の損失が大きくなってしまうことにある。以上から相場は非常に簡単であると同時に最高に難しいと言える。つまり相場はルールさえ守っていれば勝てるゲームであるが、そのルールを守るのがとてつもなく困難であるということである。トレードのルールを守ることに比べたら世の中のルールである法律を守ることなんか簡単なのに、なんで世の中こうも犯罪が多いのだろうと私なんか思ってしまうが、これはトレード経験のない人がトレードのルールを守るという単純なことがなぜできないんだろうと考えることと一緒なんだろうね。ではまたのう。
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