現在自宅マンションは大規模修繕工事の真っ最中であるが、今回の大規模修繕の目玉は各戸の窓すべてを二重サッシに入れ替えるというものである。二重サッシにすれば結露が防げるという点と、部屋の暖房効果が高まるという点、あと防音効果もある程度期待できるということで臨時総会を経て決議され実施されることになったものである。これが理事会から当初提案された際は、いろんな意見が出て喧々諤々な議論が展開された。まあ入れ替えするメリットは間違いなくあるので概ね賛同方向に傾いてはいたが、一番反対色の強かった意見は、今回この工事で費やすことになる金額はかなり多額なものとなるが、今後の修繕積立金残高、曳いては長期修繕計画に支障を及ぼすことになりはしないか?というものであった。この点については私も一番最初にこの提案を知った時に同じことを懸念したのであるが、長期修繕計画を見直しした結果、一応今後も何とか資金は確保できるとの判断で実施に賛同した次第である。だが私より慎重派の人はもっと長い視点で将来の建て替え工事まで考えると今敢えてこの工事をするメリットまでは感じられないとして反対していた。当然その点は私も考慮した上で工事には賛同した。どうしてかと言うと今の時点で数十年先になるであろう建て替え工事のことまで考えても仕方がないからである。仕方がないと言うのは何年先になるかもわからないし、どれだけの金額になるかもわからないのと、どうせ建て替え工事代金を全額積立金でカバーすることなんて不可能だからである。その時はその時の居住者で考えればいいことである。その慎重派の人たちは最後まで賛同しなかったが、他の多くの人が賛成したため工事は実行に移されることになったものである。長期的視野は大事だが物事には程度というものがある。自分が生きていない先のことまで考える必要はないと個人的には思うね。そらぁ今の時点で明確に先が見えていることなら今のうちから対処すべきだろうが、どうなるか分からないものを先々まで心配しても仕方ないしキリがない。それと今回この工事を後押しする形になったのに国からの補助金制度がある。詳しくは私も分からないが、何しか今この工事をマンション単位でやると国から補助金が出るそうだ。だったら余計にやるべきなんじゃないのかと思うのである。で、我が家は先月の26日に無事工事が完了したので年末年始は二重サッシで過ごすことが出来た。今のところ目に見えて効果があるということはないが、気分的には悪くないから満足している。
リフォームに関してちょうど今朝の新聞に載っていた記事から引用してネタとさせてもらうが、高断熱、高気密の住宅にすれば初期投資はかかっても光熱費が節約できるから長い年月では得になるという記事があった。光熱費が節約できるというのは確かにその通りではあるが、得になるかどうかは分からないよというのが私の主張である。仮に理屈上は得になっても現実はその分が残るかどうかは分からないということである。どういうことかと言うと初期投資に数百万かけたとして、月々いくら光熱費が節約になるのか、投資した分の元を取るのに何十年かかるのかというのがまずある。10年、せめて20年で元を取れるならまだいいだろうが、30年以上かかるならやる意味あるのか?となる。まあそんなことよりも最大の問題はその節約できた分を確実に残せるのかということである。暖房費が1万少なく済んだのでこの分を貯蓄しておこうとする人はどれくらいいるだろう? 常にミニマム生活を心がけて節約、倹約志向の人なら光熱費が浮いた分確実に貯まるだろうが、どんぶり勘定の家計なら浮いた分など100%残らないことを保証する。まあどんぶり勘定の人はそんな初期投資もしないかもしれないけどね。まぁリフォームに限らず何でも同じことなんだけどね。こうしたらこれだけ支出が減って得になりますと言ったところでその分使い込んだら意味がない。でも逆に赤字家計の家だったら意味が出て来るだろうね、今までずっと赤字だったのが黒字になったとか、黒字まではいかないけど赤字がどんだけ減ったとか目に見えて来るからね。でも赤字家計の家が多額の初期投資ができるかと言えばどうだろうね。まあ人生いろいろ、家計もいろいろということで。ではまたのう。
トレード日記ランキング
コメント