150円は一里塚

 ドル円が予想した通り150円を超えてきたが、ここで止まるはずもない。世間では介入云々が言われているが現状では介入できるはずもない。だって投機的で急激な円安に対して介入すると言っているのであり、今現状の円安は投機的でもなければ急激でもないからである。つまり徐々に進む円安なら静観するしかない。したがって理屈上は160円になろうが170円になろうが、眺めているしかないのである。にもかかわらず黒東は来年度には物価は2%未満に落ち着くと言い張って金融政策の変更はしないと言う。英国の首相は政策を間違えたことを認め辞任したが、日本の中央銀行総裁は間違っていないから辞任しないと言っている。まあ言うても任期があと数か月しか残っていないから、世間がやっぱ間違ってたねと気付いたころには任期満了で辞めていると思う。そらあ間違えましたと言って辞任するより、屁理屈こねて任期いっぱいまで居座った方がいいよね、何よりプライドが許さないだろうけど。黒東が金融緩和をやめない理由は景気悪化するからだと言い、口が裂けても国の財政的に出来ないからだとは言えないことは承知しているが、この国の財政が・・・に関するエコノミスト等のコメントで個人的にどうしても納得いかないものがある。どういうコメントかと言うと、金利が〇%上がると国債の利払いが〇兆円増えるので国家財政が立ち行かなくなるというもので、上昇分の金利に国債発行残高をかけてこれだけ利払いが増えますから厳しいです、と言うのである。おいっ、それおかしいだろ、仮に今金利を上げたところで既発の国債の利払いが増えるわけでもあるまいし、今後新規で発行する国債残高で計算しないと。金利を上げたら瞬時に利払いが増えるような言い方をするのは専門家としてどうよ、間違ってないか? と思うのである。
 ついでだからもう一つ間違ったコメントについて触れておく。これを言ってたのはエコノミストだったか誰だったか忘れたが、日銀当座預金に関してのコメントだった。そのコメントと言うのが、金利を上げたら日銀当座預金の金利も上げないといけないから日銀の収益悪化を招くというものだった。あほんだら、まずそもそも日銀当座預金に金利はつかねえんだよ、ただ現行は過去のいきさつから0.1%付利しているが、本来は撤廃すべきものであり、まして金利が上がったからと言ってこの金利を上げることなどありえないのである。もう少し細かく言うと現行は一定額を超えた残高に対してマイナス金利を課していることから、金利を上げる政策をとるとなると、このマイナス金利部分については0か最高で0.1%の付利となる可能性があるから、現状に比べると収益は悪化することになる。とは言え、現行マイナス金利を課している残高が当座預金残高に占める割合はごく小さいものであるから、影響は日銀にとってごく小さいものになるはずである。そもそも当座預金というのは金利のつかない預金であると学校で習わなかった? なのにこんなあほなコメントをするバカもいるんだね、それで金融の専門家だって? 寝言は寝てから言ってくれ、じゃあまたのう。


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