連節バスをご存知か?

 修羅の国もやはりそれなりに暑かったようで、会う人会う人が口をそろえて「暑いですね」と言うからこちらも「そうですね」と適当に合わせて返事をするが、内心では「そんなに言うほど暑いか?」と思いながら返している。まあ皆さんそれなりに頑張って動いているから暑いのだろうが、こちとらのんべんだらりとしているだけだからそれほど暑いとも思わない。二日間実家とお寺と銀行とスーパーの間を歩いて行ったり来たりしただけなのでね。重たい土産をさげて駅から家まで歩いて帰ってきたときもクーラーも扇風機もつけずにいたら嫁はんが扇風機ぐらい回したら?と言われたが、要らんの一言で会話は終わった。多分嫁はんはこの男は血も涙もない冷血人間やと思ったかも知れんけどそんなことはないと思うぞ。
 ところで私が育った修羅の国北九州では全国探してもここだけしかないバスが走っている。どんなバスかというとバス2台分をつないだ連節バスというやつである。普通のバスの全長は10メートルほどだと思うがこの連節バスは18メートルである。そらぁ2台分だとそうなりますわな。でもって定員は128人乗りである。どや、すごいやろ。つまり1台走らせて2台分の乗客を運んでしまうんやで。混雑緩和に貢献する優等バスっちゅうことや。人口の多い東京や大阪でもこんなバスは走ってないやろ。全国探してもこの西鉄バスだけやと思うぞ。しかし60年前には人口100万人を超えて政令指定都市になったこの修羅の国も、今となっては人口の減少が止まらず福岡市に追い抜かれてしまった。そんな市で連節バスを走らせるほど乗客がおるんかいなという疑問がわいてきたんやが実際どうなんやろか? もちろんすべてのバスが連節バスというわけではなく主要路線だけだが、それにしても連節バスを走らせるだけの需要があるんやろかと思うのよ。まああるから走らせとるんやろが・・・。しかしこのバスを初めて見たときはびっくりしたよ、バスが2台繋がっとるんやから。だからドアも普通のバスは2か所やけどこの連節バスは3か所あるんや。でもなこのバスの乗り降りの仕方が3か所ドアがあるだけにちょっと複雑なんや、乗る時と降りるときで乗降可能なドアが違うし、現金かICカードかでも違うし、一人か二人以上かでも違うしで、頭の悪い私には無理や、もう絶対乗られへん。バス待ってて連節バスが来たら見送って普通のバスが来るのを待つしかないな。世の中なんでも複雑になってますます老人は着いていけまへんな。


トレード日記ランキング

コメント

非公開コメント

トラックバック