昔はテレビ番組というのはほとんどがやらせ的なものが多かったようだが、現在に至ってはあからさまなやらせをやっている番組はほとんどなくなっているように思える。まあ不自然に思われない範囲で多少の盛りはあるだろうが。バラエティー番組なんかでタレント、芸能人なんかが演じる分にはまあ仕方ないよねと思うが、個人的に許せないのはさも一般人に街中でインタビューしているように見せているものである。以前は何の疑いもなくそう言ったインタビュー場面を見ていたが、それらの中にはエキストラ的と言ったらいいのか役者の卵と言ったらいいのか分からないが、要するにあらかじめ仕込まれた人間で決められたインタビュー発言をしているというのがもう視聴者をだましているとしか言いようがないのである。こういう人たちを総称してクライシスアクターと呼ぶらしいが、このクライシスアクターたちは服装やヘアスタイルを変えていろんなインタビューを受ける役割をしている。ふつう何気なくテレビを見ているだけでは決して分からないというか気づかれない。見ているほうは世間の人たちはそんな風に思ってるんだとか考えてるんだと解釈するが、それにはテレビ局の意向が全面的に反映されたインタビューとなっているのである。こんなんだからテレビはクソと言われるんだよ。インタビューされている人達の中でだれがクライシスアクターかを見分けるのは難しい面があるが、ある人がほぼ確実な見分け方があると言っていた。それは普通の人が聞かれて答えるのが恥ずかしいような質問に答えている人だそうだ。例えば女性に「あなたは便秘ですか?どんな対策をしていますか?」なんて聞かれて普通答えられる?テレビで全国に流れるんだぞ。テレビ側としては便秘をテーマにしたインタビューなんだから「はい、便秘です」という回答がどうしても必要なんだから、「いいえ、違います」ばかりでは番組が成り立たないんだよ。そこは絶対的に便秘ですという返答が複数要るんだよ。そうなると顔を全国の茶の間に全面に出して「はい私は便秘で苦しんでいます」と堂々と言えるのはクライシスアクターという「プロ」でないと言えないんだよ。便秘の女性の例を出したが、とにかく聞かれて恥ずかしいインタビューに肯定回答しているのはクライシスアクターであると知れというのが今日の教訓である。
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