暇なので本日2回目の投稿します。 過去何度かMMT理論に関して記事を書いて、理論的には正しくてもこれは実践的でないというか実践では通用しないということを述べてきたが、私の主張がようやく現実味を帯びてきたようである。 だが世間にはまだまだこの理論を信望する人たちがいて、金がなければ紙幣を刷ればいい(金融緩和)と嘯いているのにはあきれるばかりである。 この理論の骨子はご存じの通りインフレさえ回避すればいくらでも自国通貨建ての国債を発行してもかまわないというものであるが、大量の国債を中央銀行が買い取ればいつかはインフレになることは目に見えている。 そしてこのインフレを抑え込もうとすれば金利を上げるなり増税をするなりするしかないが、そうすれば経済がどうなるか?を考えれば大きな顔で推奨できる代物ではないことがわかるだろう。 新型コロナの発生により超大規模な金融緩和が世界的に行われたことで現在米国を中心としてインフレが進んでいる。 最初はこのインフレは一時的であるから・・・と言っていたFRBも過ちを認めざるを得なくなり、テーパリングから金利引き上げ、更にはバランスシートの縮小までを視野に入れた金融縮小政策に転化した。 今現在はまだ金利引き上げさえ出来ていない段階であるが、インフレの方は着々と進行しており、3月に金利を引き上げたとしても焼け石に水状態になっているように思う。 金利の引き上げ幅をいくらにするかということはあるが、0.25%なんかではどうにもならないのではないか? じゃあ0.5%にしたらいいのか? いや0.5%でも・・・、つまりは遅かったのである。 現在FRBが考えているペースでは米国のインフレは収まらないように思うがどうだろうか。 インフレ率が7%ほどもありながら政策金利がまだ0%台なんてどうなってんの? これほどまでに後手後手になっているのはパウエル議長が株式市場の暴落を恐れているからだろう、2018年の悪夢が呼び起こされるのが怖いのだ。 まだあの時はインフレではなかったから金融引き締めをストップすることで相場を回復させることが出来たが、今回はインフレが進行しており金融引き締めをストップできない状況になっている。 ということはこのまま行けば相場はいつしか暴落するしかないということになるのではないか? まさか相場を暴落させないために金融引き締めをストップして二桁台のインフレを容認するなんてことできないよね。 まあ今まで金融緩和で散々いい思いをしてきたんだからいつかはそのお返しをしなきゃならんのじゃないの? それがこの世の道理ってもんでしょ。
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