今週の戦略

 現在の相場環境を確認しておくと米国、欧州(仏、独)が高値を更新する中にあって、日本は保ち合い状態で推移している。この先の動きを考えるに日本が米国、欧州の後を追って上昇するという可能性ももちろんあるが、私はその前に米国の株価がやや大きめの調整に入る可能性の方が高いと思っていて、そうなれば当然日本の指数も調整せざるを得ないだろうと思っている。そう考える一番の理由は移動平均との乖離率であり、先週の上昇で過去の調整局面入りした水準とほぼ同程度まで来ているという事実である。もちろん過去がそうだったからと言って今回もそうなるという保証はないが、株価の動きというのはランダムのようである程度は同じような動きになるものであるし、所詮トレードは確率に賭ける行為なわけだからその面から言うとここからの買いは控えるに越したことはないと考えるのである。
 さて、以上の環境認識を基にして今週具体的にどう動くかであるが、私の場合は調整過程にある個別株の安値更新があるようなら買い付けてもいいと考えている。先週も同じ戦略を掲げていたのだが、どうも買う気にならなかったので見送ったこともあって、今週はどこかでは買って行くことを考えている。と言っても当然分割売買になるから資金的には少しづつということになる。全体指数が下げる可能性があるにもかかわらずなぜ個別株に買いを入れるのか? ということになるが、その理由は、①指数と個別の動きが必ずしも同じ動きになるとは限っていないこと、②すでにそこそこ調整しているものはこの先指数ほどには下げないであろうということ、③分割の買い下がりであるからさらに下げることは想定済みであり、精神的にも資金的にも耐えられるということ、以上の観点から逆張りで安値を買い下がる分にはさして問題はない売買となるからである。では相場が思惑とは逆に上昇して行った場合どうするか? 私の場合は唯一の保有銘柄であるシチズンがそれなりに上げれば適当なところで手仕舞いするし、上げなければそのまま保有を続けるだけだ。そして全体相場が如何に上げようとも上げには付き合わないで、調整に入るまでいつまでも待ち続ける。まぁいつまでも待つと言ってもいつまでも上げ続けることはないからそうはならないはずだ。とまあ私はこのようにして今週の相場を乗り越えようとしているのだが、これはあくまで私個人の考え方と戦略であるから、トレーダー各自の考えで相場と向き合ったらいいのは言うまでもない。自分で考えて自分の考えた通りに動いてその結果がどうなるのかをいつも検証するということを繰り返せば何とかなるんじゃないの? 少なくとも私はそう思ってやってるんだけどね。


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