バブル気分

 今からちょうど35年ほど前、私が30歳になったかならないかの頃、日本の株式市場は上昇トレンドを描いて活況を呈していたが、その当時と今が相場の雰囲気がよく似ている。バブルのピークまではまだ3~4年あり、謂わばバブル相場の序盤であったが、なにを買ってもと言ったら少しオーバーになるが、ある程度の銘柄選定をして買えばほとんど上がった。今は会社四季報を見て売買しても儲けるのはなかなか難しいが、当時は四季報を見て業績が上向いている銘柄を買っておけば儲かった時代である。そのころはまだ四季報を見て売買する人が少なかったこともあって、四季報を見ることでアドバンテージが簡単に取れたのである。実際私自身もこのころは勝率100%だったという記憶がある。バブルのピーク近くになってからちらほらと負ける銘柄が出てきたが、それまでは無敗だったように思う。相場環境が良ければサルでも儲かるという見本だね。当時の私はチャート分析の知識なんかまったくなくて、四季報によるファンダ分析一本でやっていたのだがそれでも十分だった。だから当時は老後の資金なんてちょろいもんだと思っていたが、今から思えば相場をなめていたとしか言いようがない。そんなんだからバブルがはじけた後は勝てなくなったのは言うまでもない。それでも相場を追い続けることはせず、勝てなくなったら自然と相場から遠ざかったのは不幸中の幸いだった。というのも多少の資金は残ったからである。その時はまたいい相場環境になってからやればなんとかなるだろうと思っていたのだが、その後銀行を退職してから現在に至るまで通算して4年近い無職の期間があったのと、子供の進学等もあって何とかなる状態ではなくなってしまった。まぁ借金をせずに済んだだけマシだと思っている。後は住宅ローンが残っていないのが精神的には楽である。世間一般的には私の年代ではまだ住宅ローンを抱えているのが普通だろうからね。そんなわけでずっとちんたらしてきたが、ここへ来て相場もいい感じになってきたのでちょっと頑張ってみようかなと思っているところだ。今なら何を買っても勝てそうな気がしている、そう、35年前と同じ気持ちになっているのである。あっ、言っておきますが私が何を買ってもというのはチャートを吟味したうえでという注釈がつくことは言うまでもありません。普通の相場ならいくらチャートをよくよく吟味したところで勝率が8割を超えることはありませんが、今なら10割でも行けそうな気がしているのですけどこれって相場舐めてますかね?


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