2回にわたって書いてきた難平のやり方であるが、今回はその前提となる点や注意すべき点について書いてみたい。
まずはナンピン買い下がりの戦略をとる場合の大前提として、どんな銘柄でもいいというものではなく、銘柄は選別されなければならない。 基本的には中長期で上昇傾向にある銘柄が適しているが、中長期で横ばいでもできなくはない。 中長期で下げている銘柄は基本的には避けるべきである。 なぜかと言うと3割以上下げる可能性があるということに加え、戻りが小さくなる傾向にあるからである。 次は自分の資金量から計算して、どれくらい下げたらどんだけの株数を買い付けるのかを予め決めて置かなければならないということであり、適当な行き当たりばったりの難平では失敗するのは目に見えている。 ちょっと2~3%ほど下がったからと言って買い下がっていたのでは資金がいくらあっても足らなくなる。 つまりは資金管理をしっかりとした難平をやりましょうということになる。 最後は値動きに惑わされることなく、決めた通りの買い下がりができるかということである。 途中の下げ方が緩慢で当初見込んでいた下値まで下げそうにない場合に、買い下がる株価位置を切り上げないことである。 当初想定したところまで株価が下げなくても損することはないが、買い下がり位置を切り上げて買い付けた結果当初想定した位置まで株価が下げてしまうと、想定以上の含み損を抱えてしまうとともに買い下がる資金も尽きていることで精神的ダメージが大きくなる。 そしてそこからさらに下げた場合は恐怖心から損切りしてしまうということになりかねない。 儲け損ないたくないという欲から買い下がり位置を切り上げたばかりに、今度は恐怖心で損切りしてしまうという結果になってしまい、世間で言う「難平素寒貧」を実践することになり、周りからは「それ見たことか、だから難平はダメだと言ってるんだ」と言われることになる。 以上留意点を三つ述べたが、1点目は比較的容易であるからできるだろう、2点目も1点目に比べればやや難易度は上がるができなくはない。 問題は3点目でこれが最も難しく、なかなか簡単にはできないと私は自分の経験からそう思っているが、欲さえ抑え込めば自分の意志の問題であるからできなくはないはずである。 これさえ完璧にできれば相場で負ける事なんかないはずんだけどね。 一時的にはできてもずっと続けるのはなかなかのもんだと思うよ、だって相場は魔物なんだから。
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