不味いコーヒー

 私はコーヒーが特段好きというわけではないが、水分補給の意味で職場ではコーヒーを飲むことにしている。 1年前まではマグカップにドリップパックのコーヒーを煎れて飲んでいたのだが、マグカップだと誤って倒したときにパソコンのキーボード部分がコーヒーで浸ってしまう恐れが多分にあるから蓋つきのものに換えてくださいと上司から言われた。 いや、今まで何年もマグカップを机の上に置いて飲んできたけど、一度もコーヒーを溢したことはないので・・・と言いたかったが、今後も絶対に溢さないとは言い切れないのと、職場の決まりで蓋つきのものを使用することになっていることもあって素直に忠告に従うことにした。 何せ非正規職の身であるから職場の決まり事も守れないようなら働いてもらわなくて結構となって、次から採用されなくなる可能性が無きにしも非ずである。 早速ホームセンターで保温式の水筒を買ったのだが、カップではないのでドリップパックのコーヒーは飲めず、仕方ないからインスタントのコーヒーに切り替えた。 インスタントとはいえ一応トップメーカーのそれなりのものを買ったのだが、飲んでみるとこれが不味いのである。 同じコーヒーを家で飲むこともあるが、家ではまったく不味いとは感じない。 なぜなんだろう?と思いつつ、コーヒーの濃度を変えて見たりもしたが、どうやっても不味いのである。 そんな不味いコーヒーを1年間飲み続けてきたが、いよいよ我慢の限界に達し、昨日は職場の自販機の缶コーヒーを買って飲んだ。 しかし毎日自販機のコーヒーはもったいなくて飲めないと貧乏性の私なんかは思ってしまうので、どうしてこうも不味いのか何とかしなければと考えていたら、ひょっとして水筒に原因があるのではないかという疑念が湧いてきた。 そこで今日は試しにマグカップで飲んでみたところ、家と同じくらい美味しいコーヒーを飲むことができたのである。 やっぱり不味さの原因は水筒やったんや、なんでもっと早くに気が付かなかったんだろうと思うと同時に、この水筒どこが製造したもんやねん?と思いよく見たら、水筒の底に「MADE IN CHINA」のシールがしっかりと貼られてましたわ。 買う時に一番安いやつを買ったのが失敗やったんやね。 しかしそれにしてもこの水筒ある意味すごいね、美味しいコーヒーをここまで不味くすることができるんやから。 これはある意味魔法の水筒やで。 しかし本当の魔法ならいいけど、不味いのは水筒の内面から有害物質がにじみ出ててその所為で不味かったんと違うんやろか? そうだとしたら先日の健康診断結果が気になってくるやないか、なんせ1年間も飲み続けたんやからな、どないしてくれるねん! とにかくこの水筒は明日すぐにでも不燃ごみに出して、明日からコーヒーはマグカップで飲むことにするよ。 そしてマグカップは机の上に置かずに机のわきにあるキャスターの下の段に置いとくようにするわ、これなら文句はあるまい。


スイングトレードランキング

コメント

非公開コメント

トラックバック