今日はチャート分析における基本インジケータである移動平均線に関して私が思うところを書いてみたい。 移動平均線の最大のメリットは期間に応じたトレンドが一目でわかるということである。 別に移動平均線を表示させなくても株価のトレンドはローソク足を見れば大体分かるので、なければないでどうにかなるが、あったほうがより正確にわかる。 あとは自分がどんな売買手法を取り入れるかで、移動平均線が必須のものとなるかどうかが分かれる。 今世間ではほとんどの手法が移動平均線を使ったものになっていることから、なくてはならないものになっていると思われる。 だがごく一部の手法では移動平均線なんか使わずに売買するものもあるのも事実である。 私も以前は移動平均線は使わずに売買していた時期もあったが、今は移動平均線無しでは成立しない手法を取り入れている。
ここで話はちょっとわき道にそれるが、今日ユーチューブを見ていたら「移動平均線は捨てる!初心者が勝つための分析方法」という動画があったので見てみた。 動画のタイトルからは「移動平均線は使わずにチャート分析してトレードをする」という内容のものを想像させるが、実際はそんな期待を裏切るハズレであった。 その内容というのは、ある起点からの株価推移を相対比較してその銘柄の株価を分析するというものだった。 内容そのものは間違ったものではなかったが、その分析でどうトレードに生かすかについては全く触れられておらず、単にこんな分析の仕方がありますよというだけのものだった。 これだけの内容の動画で「移動平均線は捨てる」というタイトルを付けるはどうなの?と思ってしまったのは私だけではないだろう。 移動平均線で分析できる内容と、株価の銘柄別相対比較で分析できる内容は別次元のものである。 ゆえに相対比較分析が移動平均線分析に取って代わることができるというものではない、と私は思っているのだが私が間違っているのだろうか? また批判めいたことを書いてしまったが、あの動画を見た初心者が迷走してしまうように思えてならなかったのでつい書いてしまった。
さて話を本題に戻そう。 移動平均線を使った手法を取り入れる際に、多くの人がどの期間の平均線を使ったらいいのかで迷うことがあるが、これに対する答えは短期、中期、長期の3本の線であれば何日でもよいということになっている。 中には多くの人が見ている5日、25日、75日がいいという意見もあるが、個人的にはあまり説得力があるとは思えない。 この何日がいいかという疑問に対する私の考えは、自分のトレードスパンによってそれらの数値は変わってくるだろうというものである。 2~3日のスパンのトレーダーと2~3か月のスパンで売買するトレーダーでは自ずと使う移動平均線の数値は変わって当然だろうと思うが違うかな。 まぁでもこの問いに対する答えは自分で探すしかないだろうね、最初は5,25,75を使うとしてもそのうち自分なりにいろいろ考えるようになって試行錯誤するようになる。 でも最終的には何日がいいということではなくて、自分が使う手法に合った平均線を使うということになる。 そしてさらに突き詰めれば、究極の答えは移動平均線はなくてもいいということになるんじゃないかと思っている。 移動平均線なんて何日でもいいし、なんなら無くてもいいなんてことがどうして言えるのか、ということで言えば、チャート上に3日、4日、5日、6日、7日・・・300日と1日ごとの平均線を表示させた場合のことを想像していただければお分かりいただけるのではないかと思っている。
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