今週の戦略

 まずは現在の相場環境を整理しておきたい。 日本株については緩やかな上昇トレンドが継続している状況に変わりはない。 日経平均よりもTOPIXの方がチャートはしっかりしており、ほとんど押さずに高値圏で推移していることから日本株の底堅さがうかがえる。 マザーズやジャスダックに関してはそれ以上の強さを示すチャートとなっている。 次に米国株についてだが、NYダウは何とか踏ん張って耐えているチャートになっているが、ナスダックとS&Pに関しては調整色が濃厚となっており、チャートを見る限りにおいては調整が今週も続きそうである。 そしてその調整が今週いっぱい続くようなら20日線と40日線のDCに依り、下降トレンド入りが確定となる可能性が高い。 そうなればNYダウも当然引っ張られる形で下降トレンド入りとなると思われる。 そして米国が下降トレンド入りとなれば、現在上昇トレンドである日本株も調整に入ると考えざるを得ないだろう。 米国が下降しても日本は上昇するという相場はアベノミクス相場の初期の段階ではみられたが、現在の相場環境で同じようなことになる可能性は全くないとは言わないものの、低いのではないかと個人的には思っている。 次に仮に米国も日本もここからそこそこの調整局面になったとしても、それが暴落につながるとは今の投資家動向からは思えない。 今多くの投資家は下げれば買う気満々だからである。 ただ買いを入れるのが早すぎると損切りになったり、しばらくの間含み損を抱える羽目になる可能性は考えておかねばならない。 以上は米国株が下げトレンドになった場合のことだが、下げトレンド入りとはならずに今週のどこかで切り返して再上昇に向かい高値を更新した場合はついて行くしかないと思う。
 さて以上の相場環境から具体的な戦略はどうするのかを考えてみるに、指数を売買の対象とするのは、微妙な状況にある今は避けた方がいい局面だと思っている。 つまり個別株での売買に徹したほうがいいということになる。 ではその個別株を買うのか売るのかとなると、それはその銘柄次第であると言えよう。 上昇トレンドの株は買い、下降トレンドの株は売り、どちらでもないトレンドの出ていない株は触らないということになってくる。 つまりテクニカル的に妥当性のある売買をやればいいのであって、ここにファンダメンタルズを考慮する余地は全くない。 全体指数もあまり気にしすぎない方がいいと思う、もちろん全く気にしないというのはよろしくないだろうが、気にするなと言ってもある程度は気にしてしまうものなので、あくまでその個別株のテクニカルを優先した売買判断をするべきである。 ということで私個人は今週は買いで対処できるものがあれば売買を検討するつもりである。 半年の間ずっと売りを抱えていたので気分的に売り疲れたというのもあるが、自分の監視銘柄を見渡す限り売れそうなタイミングにあるものはほとんどないからである。 まぁこんな感じで今後はテクニカルオンリーのトレードをやっていきます。


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