今まで新聞記事やネット上の記事に突っ込みを入れたことはあっても、一般個人の投稿に関しては突っ込みを入れたことはない。 だが今日は某全国紙の朝刊に載った一般人の投稿に関して突っ込ませていただくことにした。 その投稿の内容は運転免許の返納に関するものであった。 以下にその投稿の概略を記す。
①75歳の義母が運転免許の更新を行った。
その際、認知機能検査を事前に相当練習して更新をパスできたとのこと。
②その翌月、義母の物忘れが顕著になり、医師から中等度の認知症であると診断された。
③家族で免許の自主返納を勧めたが、説得に応じなかったため、警察署に相談した。
④警察としては事故を起こすなどしていれば、臨時に認知機能検査をして結果次第で
免許取り消しもあり得るとのこと。
⑤一方、医師の診断書を家族が警察に提出すれば、免許取り消しの手続きは可能。
⑥主治医から運転を止められていると訴えて、早期の対応を頼んだが返事は一緒だった。
⑦2か月義母を説得し続け、何とか自主返納にこぎつけた。
経緯は上記のとおりで、投稿者が訴えているのは、警察が強制力を持って免許を取り消せるような制度を望むというものである。
私はこの投稿を読んでいくつもの突っ込みどころが瞬時に頭の中に浮かんだ。 その中で最大の突っ込みどころは、診断書を提出すれば免許取り消しは可能だと警察は言っているのになぜそうしなかったのか?診断書1枚出せば済む話である。 次の突っ込みどころは更新前に検査の練習を相当して更新に臨んだことである。 練習などせずにありのままの状態で受検しないと意味がないではないか。 相当練習しなければ通らないほど不安なら、そもそも受けるべきではないのではないか。 次に警察が強制力を持って免許を取り消せるような制度とはどのようなものなのか、どういう状況を想定しているのか、そのために更新時の検査があるのではないのか。 そして事故を起こせば取り消しもあり得る現行制度の中で、事故以外で警察が強制力を持てる制度とは?そこまでして取り消ししないといけない必要性がある事態とは? 最後にきついことを言うようだが、75歳になってまで免許を更新する必要性があったのかということである。 更新の翌月には医師から中等度の認知症という診断が下されたということは、更新時までにある程度認知症の兆候があったはずである。 だからこそ更新前に検査の練習をしていたのだろう。 私は認知症でなくても75歳にもなったら免許の更新が本当に必要かどうかよく考えて見るべきであると考えている。 地域性と家族環境を考慮すればどうしても更新が必要だという人はそんなにいないはずだと考えている。 自分の頭で考えないバカな国民が多いのはコロナ騒ぎを見ていればよくわかるが、免許の更新でもそれがよくわかるというものである。
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