目が覚めたのかな

 コロナ前の水準まで経済が回復するという夢を見ていた相場が、ひょっとしたら自分ははかない夢を見ているのではないかということに気付きつつあるようだ。 そんなことはありえないということに普通なら気付くはずだが、金融緩和と経済政策(財政出動)の薬を処方されて気持ちよく眠らされていた。 だが薬というのは時間が経てば効き目が薄れてくるから、そのうち目が覚めるようになっている。 だが一気に目が覚める場合もあるが、たいていは目が覚めかけたと思ったら再び眠りに入る場合が多い。 そして次に目が覚めた時は完全に眠りから覚め、現実をハッキリと見ることになるのである。 世間の多くの楽観的な人は薬は無限にあるのだから半永久的に心地よく眠ることができると考えているようである。 薬が切れそうになると「早よ、クスリ早よ!」とおねだりを始めるようになる。 これが俗にいうクレクレ君である。 薬の副作用のことなんかまったく考えていないのと、長い間服用を続ければより強い薬でないと効き目を感じなくなるということに気付かない。 そんな薬漬けの相場の行きつく先がどうなるかなんて考えようともしない。 今が気持ち良ければそれでいいのである。 通常の不景気であれば薬が効いて経済は回復するが、今回の不景気は通常ではないから強い薬でも効くのはほんの一瞬で、やがて薬は効かなくなるだろう。 睡眠薬も大量に飲めば死に至るということはご存じですよね、さてどうしたらいいのでしょうか? 


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