半値戻しにこだわる

 昨日はこのまま下げた場合のことを考えて買い玉を1ポジ手仕舞ったが、やはり相場はどうしても半値戻しを達成したいような動きになっている。 今日日経は20000円寸前まであったが、大台ということもあって一旦反落している。 だが今回のこの戻りは20200円に達するまでは下げないだろうと思っている。 つまり半値戻しをやり遂げないことには次の下降トレンドは大きなものにはならないだろう。 なぜそんなことが言えるのかと言えば、過去長い間チャートを見てきたが、ほとんどがそういう風になっているからである。 仮に今回半値戻しを達成せずに下げて行った場合は、前回安値を更新したとしても、ほどなくしたらまた上昇に転じて、大きな下降トレンドにはならないものである。 なお断っておくが半値戻ししてからそこですぐに下降に転じると言っているわけではなく、どこまで戻すかはわかりません。 私が言いたいのは半値戻しを達成しなければ、次のトレンドはそんなに大きなものにはならないですよと言いたいだけである。 半値戻しを達成できず大きなものにはならないとしても、前回安値をある程度更新するくらいのトレンドは起こりますよということです。 
 さて、このように私は半値戻しになるかどうかは別にして、この相場の行く末は下降しかないと思っているのだが、買い方からすれば日銀がETFを年間12兆円ペースで買ってくるし、FRBは無限大の金融緩和をやると言ってるんだから相場は上がるしかないと思っている節があるような気がする。 一見理屈ではそうなるようにも思えるが、そんなことが続くわけがない。 なぜ続かないかと言えば「宇宙の法則」に反するからである。 中央銀行がいくら自分でお金を自由に刷れるからと言ってそれをやり続けたらどうなるか?というよりそんな都合のいいことがこの世に存在するわけがないのである。 お金を刷り続ければ(ハイパー)インフレになるのは目に見えている。 つまり行きつくところはお金が紙切れになるということである。 いや、でも日銀は7年前から大規模金融緩和をやっているが、インフレはおろか2%の物価上昇さえも達成できていないじゃないかと。 それは緩和策の大部分は国債の買い入れであるから、買い取った資金が日銀当座預金に積みあがったままで市中に出回っていないからである。 今回コロナ不況対策として一律一人10万円が支給されることになったが、これならお金が市中に出回ることになる。 今回のこの費用が十数兆円でこれを国債で賄うことになっている、つまり十数兆円お金をするということを意味する。 一人10万円、つまり国債発行が十数兆円ではインフレにはならない。 だが仮に一人1000万円が支給されるとしたらどうなるか? それには国債を千数百兆円発行してお金を刷る必要がある。 つまり千数百兆円が市中に出回ることになる。 一人1000万、4人家族なら4000万だ。 これだけの金を手にしたら国民はこぞって物を買いに走るだろう。 その結果は(ハイパー)インフレになることはバカでも想像がつく。 話を分かりやすくするために現実味はない一人1000万としたが、要は金融緩和はそういうことをやってるのである。 要はお金の価値がどんどん減っているということである。 今はまだみんな1万円札を見て1万円の価値がある紙幣だと思っているが、インフレになってくれば1万円札を見ても1万円とは思わなくなるだろう。 以上話が少し長くなったが、言いたかったのは打ち出の小槌みたいなものはこの世に存在しない、つまり金融緩和ですべてうまくいくなんてことはありえないということである。


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