新たな事実が判明

 ここから先の相場展開を予想するに際して、まず現在の相場がどういう状況にあるのかを考えてみる。 今の相場はひとえに新型コロナの感染拡大状況に左右される相場である。 すなわち感染拡大を防ぐために経済活動を犠牲にしなければならず、その結果企業収益をはじめとする問題が発生することを想定して相場は下げている。 今現在の感染状況から想定される経済の落ち込みを相場は今週1週間で概ね織り込んだように思える。 だがここで問題は二つあってまず一つ目は、相場が織り込んでいる経済の落ち込み程度で今後の実際の経済がその程度で収まるかどうなのかということである。 実際どうなるかは時間の経過がある程度必要になるから、仮に想定以上に悪化するとしてもさらなる悪化を相場が織り込むのは今よりずっと先の話になる。 今は新型コロナによる直接の影響しか織り込んでいないと思われることから、今後そこから派生する問題が出てきたときは相場はさらに下げるということになるだろう。 二つ目は今の相場は新型コロナの感染拡大を現在このウィルスに関して分かっていることから推測して、このくらいで落ち着くだろうから経済の落ち込みもこのくらいで収まるだろうということで形成されている。 だが今まで新型コロナウィルスは空気感染しないとされてきたのだが、それが否定される結果が論文で発表され真実である可能性が高い。 つまり新型コロナは空気感染するということである。 となると想定していた以上に感染が拡大するという懸念から相場はそれを織り込みに行くことが考えられるのである。 この空気感染については私は最初からあり得ると思っていたというか、空気感染しないということに対して否定的だった。 大阪のライブハウスで起きた感染拡大の状況からこれくらいのことは容易に想像できると思うのだが違うかな? この新たな事実に相場がどこまで反応するのかわからないが、少なくとも今まで想定していた拡大予想は修正されるべきであろう。 以上述べてきたこれらの問題を政治の力(政策)でどこまで克服できるのか、それを相場がどう評価するのかで今後の相場展開は決まってくると思われる。 金曜日で下げ止まった感がある相場であるが、まだまだどうなるか分からないし、下げ止まったとしても戻りを試すだけなのは明白で、再度下落に向かうことになるのはほぼ間違いないと思われ、分からないのはどこまで戻るかということだけである。


スイングトレードランキング

コメント

非公開コメント

トラックバック