雑感

 マネーストックの伸びによって先行きの株価や物価の上昇には期待が持てるところではあるが、今のマネーストックの伸びの最大要因である金融関連企業の貸し出しについては疑念を感じざるを得ないでいる。 その一つは銀行によるカードローンの拡販で、所得の多寡にかかわらず取引先にはカードローンを売りつけている。 借りる借りないはその人の自由だからカードローンを契約したからといって借りなければならないということではないが、こういうものは初めはその気がなくてもいつの間にか手を出してしまうのが大概である。 その結果多重債務者への道が開けてしまうことになり、挙句の果ては自己破産にまで至ることもある。 今は景気がいいから所得(給料)で返済はできるが、いずれ景気が悪くなってリストラや雇い止めが表面化してくると返済不能に陥ることになる。 で、その結果はいつか来た道で銀行に不良債権の山ができる。 まぁ個人のカードローンをはじめとするローンでは金額的に知れているが、それでも数が重なれば銀行にとってはかなりの打撃となることは間違いない。 もう一つはクレジット会社による貸し出し(キャッシング)で、銀行以上にひどいというか無茶苦茶である。 無茶苦茶というのは私がそう思っているだけのことで世間からしたら別に無茶でも何でもないのかも知れない。 どういうことかというと年金しか所得のない高齢者でも貸し付けており、本当に最後まで返済してもらうつもりでいるのか甚だ疑問なのである。 年金でもらえる金額なんて質素な生活をしてやっと賄えるかどうかの額であると私は思っているから、そんな中から返済に回す金なんてひねり出すことはできないと思うのである。 まぁ金融会社というのはある一定の率で貸し倒れが発生するのは承知の上で貸し付けていることは分かってはいるが、昔と違って今は貸し倒れリスクに見合うだけの金利が取れていないであろうと危惧する次第である。 まっ、こんなこと私が心配せんでも賢い金融会社のえらいさんがちゃんと考えて経営していると思うからもうこれ以上は言わない。

 ちょっと前に新聞に載っていた記事でこんなのがあったんだが、私的にはどうも釈然としないのである。 関西に私鉄で京阪電車というのがあり、2階建ての特急電車を走らせていて特急料金もいらないことから人気があるようなのだが、この2階建ての電車で起こった事故のことである。 新聞記事によるとこの2階建て車両の階段の下に位置するところに引き出し式の補助席が設置されており、その補助席に座っていた30代の女性に酔っ払った男性が階段から落ちてきてその女性に追突して女性は後遺症の残る重傷を負う怪我をした。 そのこと自体は誠に気の毒なことではあるのだが、この事故に対して女性は転倒してきた男性と電鉄会社を相手取り、2億だか3億だかの損害賠償を求める裁判を起こしたという。 金額の問題は置いとくとして、酔っ払って転倒した男性に対して損害賠償を求めるのは理解できるが、こんなところに補助席を設置した電鉄会社にも問題があるとして同じく損害賠償を求めている。 おい、ちょっと待てよ、その補助席に座ったのは誰の意思なんだ? あんた自身の意思じゃないのか? あんたがわざわざ席を引っ張り出して座ったんだろ? それとも誰かに強制的に座らされたのか? 自分が偶々そういう目に合ったからといって、その補助席が危険な場所に設置されているなんて難癖もいいとこだろ。 そこが危険な場所だと誰もが思うようなところならなんであんたはわざわざそんなとこに座ったんだ? ああ?答えてみろよ。 弁護士も金になるからといって何でもかんでも提訴すりゃあいいってもんじゃねえぞ。 この事故の電鉄会社に対する損害賠償請求は、国会で週刊誌ネタを握りしめて貴重な質問時間を浪費する野党のバカ議員の質問と同じである。


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