いつか来た道

 今日からまた無職となり、日中の時間には余裕ができたので気の向くときは記事を更新してまいります。

 今日のネットで見たニュースで地銀が昨年あたりからアパートローンを急激に増加させているというのがあったが、この記事を読んであ~またかと思ってしまった。 私が銀行に勤めていた時にもこのアパートローンを盛んに推進していた時があった。 節税対策にもなって現金収入(キャッシュフロー)もあるということで土地持ち顧客を中心に売り込んでいた。 私はこの時からこれからこの国の人口は減少していき、世帯数も減少していく中でそれほど借家に対する需要があるとは思えず、不動産関連の事業に対して先行き懐疑的であったが、銀行の方針でこのローンを取り扱わざるを得なかった。 ある土地持ちの顧客にこの手の融資を実行してアパート(マンション)を建てさせた。 建てさせたと言っても無理に勧めたのではなく、顧客の方も遊んでる土地の有効利用と相続税対策と現金収入を見込んで計画を実行したものであった。 この手の計画がうまくいくか否かはひとえに入居者をどれだけ確保できるかにかかっている。 当初の計画段階では空き室率をこれくらい(平均的な数字)に設定したうえで、収支がこうなるから返済可能であると判断して融資を実行することになるのだが、そんな机上の計算通りに行くとは限らない。 その顧客の貸家も思ったほどに入居者が入らずたちまち返済に苦慮することになった。 そして銀行に対して返済条件の緩和措置を求めたが、難しいことを伝えるとついに銀行の支店長室でこのままだと自殺するしかないというようなことを泣きながら訴える事態となった。 そのうち私も転勤したのでその後その顧客がどうなったかまでは知らないが、このようなケースは全国的に見ればいくらでも起き得ることだと思う。 そりゃあ人口が減少していく社会で分譲、賃貸を問わず毎年どんどん住宅が供給されているが、それらすべての需要がないのは明らかなのだからどうなるかは容易に想像がついてしまう。 何年後かには銀行はまたしても不良債権の山を築くことになるだろう。


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